通り芯なんて、始点と終点クリックしたら終わりでしょ?なんて思っているかもしれませんが実は結構奥が深いんです。
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へー(棒) |
通り芯の入力
通り芯は建築タブの通り芯ツールで入力します。
入力方法は、平面図ビューまたは、立面図ビュー、断面図ビューを開いて建築タブの通り芯ツールを起動し、始点と終点をクリックすれば完了します。
ツールを使わずにコピペや配列複写でも入力できます。
番号
通り符号の番号は直前に入力した値(上書きした値も含)に続いた値が自動的に入力されます。コピペや配列複写をした場合も同様に直前の値に続けてた番号が振られます。
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↑X1を入力後にX1を配列複写 |
数字以外の番号
アルファベットや文字にもナンバリング機能が働きます。
番号は変えられる?
番号をクリックすれば簡単に上書きができます。
符号に入力できない値
既にある番号と同じ番号(名前)を付けることはできません。
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既存の番号と同じものを入力した時のエラー表示 |
平面方向と立面方向
通り芯は建物を作成する時の基準になる重要な基準となる線です。Revitの通り芯は、平面、立面どちらから入力しても、双方に表示される仕組みになっています。
例えば、下図の平面と立面に表示されている通り芯は同一のデータを平面方向に見たり立面方向から見たりしています。
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2本あるのに同じデータ(゚Д゚;)??? |
通り芯は線分データなのか
通り芯は入力する時の線をびよーんと伸ばす感じや注釈カテゴリタブに属している事などから、ただの線分に思えてしまいますが上記の例から分かる様に実は面で出来ています。
通り芯は、3Dビューで表示されない仕様なので、説明用にイメージ図作ってみました。水色の面が通り芯 A になります。通り芯のデータの姿がイメージできたでしょうか?
実際のプロジェクトだとこんな感じでしょうか↓↓↓
各レベルに表示される訳
もう説明はいらないかと思いますが、1階で入力した通り芯が3階のビューでも表示されるのは通り芯が面だからですね☆彡
通り芯がレベルに届いていれば表示されるの?
通り芯はレベルではなく、ビューに設定されているビュー範囲の「下」に通り芯の端部(記号を含まない)が届いていれば表示されます。
仮に通り芯の上端がビューのレベルより下で止まっていても、ビュー範囲の「下」より上側であればビューに表示されます。
高さ方向の初期値
通り芯を入力する時に、面の高さを考慮しながら入力する人は皆無だと思いますが、なんとなく入力してもどのレベルでも表示されるので意識する必要がないのでそれも当然かと思います。入力直後の高さ(初期値)は、通り芯を入力した時にプロジェクトにある全てのレベル(最下段~最上段)で表示される様に自動的に長さが調整されています。
当然どのレベルで通り芯を入力しても高さ方向は同じ長さになります。
※通り芯をコピペで追加する場合は、レベルの配置に関係なくコピー元の通り芯の長さを維持します。
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レベルの最上段と最下段から飛び出す様に配置されます。 |
レベルを追加
最上段よりも更に高い位置にレベルを追加した場合は、通り芯の端部の調整は手動での変更になります。追加後に通り芯を通り芯ツールで作成した場合は、追加したレベルを越えて作成されます。
長さの調整
通り芯の長さの調整方法は直接通り芯の端部をドラッグして調整しますが、通り芯の長さそのものを調整する方法(①)と作業したビューでのみ有効な長さの調整方法(②)の2つのパターンがあります。
ちょっと待った!
前述した①と②の違いが分からないんですけど・・・
Revitでは、複数の通り芯に同じ番号を振る事は出来ません。しかしビューを図面化する時に、通り芯の長さはビューごとに違っています。
ひとつの通り芯は様々なビューで表示されるので、どこかのビューで短くしたら他のビューでも短くなるようでは、基準線としての役割を果たせません。
そこで実際に配置されている通り芯の長さ(これは前述したようにビューでの表示に関わるので大事です)とは別に、ビューで個別に長さを調整できるように3D(全体)と2Ⅾ(ビューごと)の切り替えができる仕組みがあります。
例えば下図は左が建物全体の立面図で右が1階部分の詳細図になっています。どちらにもA通りが表示されていますが、詳細図(右)の方が通り芯の長さが短くなっています。
つまりこの場合、プロジェクトの通り芯としては左側の長さを有するが、ビューによっては短く見せるために、他のビューに影響しない様に長さの調整を行っています。
続長さの調整
通り芯の長さの調整は平面方向の長さの調整は平面図ビューで行い、高さ方向の長さの調整は立面図ビュー行います。どちらの方向も調整方法は同じなので、平面図を例に解説を致します。
①通り芯の長さそのものを調整する方法
調整する通り芯を選択すると、端部に表示される〇(白丸)をドラッグします。
★ポイントまとめ
- ドラッグする時の端部が〇である
- 3Dと表示されている
上記の2点の状態で端部をドラッグするとプロジェクトにある通り芯そのものの長さが変わります。
②調整したビューでのみで有効なように通り芯の長さを調整する方法
調整する通り芯を選択し「3D」と表示されている文字をクリックして「2D」に変更して、端部に表示される
・(青丸)をドラッグします。
★ポイントまとめ
- ドラッグする時の端部が・である
- 2Dと表示されている
通り芯の3D ↔ 2D変換
3Dを2Dに変換するには「3D」をクリックします。
通り芯の端部を2Dにして長さを伸縮してある場合は2Dの ・ を3Dの場合の通り芯の端部 〇 の位置までドラッグして3Dの位置と合致すると3Dに戻ります。
※〇を・まで移動して合致させることもできます。
ロックマークの意味
複数の通り芯の端部が揃っている時に端部の位置がロックされ、一か所を移動させると連動して移動します。
トリミング領域との関係
トリミングをオンにすると通り芯の端部が自動的にトリミング領域に合わせて調整されます。
※端部が調整された時に通り芯は2Dモードになっています。
Revitの基準面としての役割
通り芯は建物を作成する時の基準になる基準となる手書きの頃から受け継がれている役割の他にRevitのデータ入力の際の基準としての役割があります。建築タブ>セット
Revit2020
全然関係ない呟き・・
このページ(通り芯)を最初に書いたのが2018/03/22になっていました。この時は今のコロナの状況は全く予想していなかったし、その間にあった諸々の個人的な出来事も予想していませんでした。毎日大した変化もなく過ぎていきますが、2年経つとかなり変わっているんだなと今年は特に実感しています。2年後の2022はどうなっているのか全く想像できず、少し怖くもあり楽しみでもあります。とにかく健康で元気に22年を迎えられるように淡々と日々過ごせたらいいなと思っています。